番外編: WinとMacと僕の人生の激しいアップダウン。
僕の学生時代に大学にApplleⅡがあることを見つけた。
僕はコマンドラインをいじり倒すのは嫌だったけど、
コンピューターには興味があって、このマシンはマニュアルも
デザインも、圧倒的に、親切でセンスが良くて、記憶に残った。
社会人になって、DECのVAXというミニコンピューターを
使う機会があったけど、基本はコマンドラインでセンスの
良いマシンだとは思ったけど、やっぱり嫌だった。
そのあと、衝撃の出会いがMacの登場である。
メモリもCPUも今の何桁下かわからない時期に
基本的に今の原型となり、下手すると今のゴチャゴチャの
Windowsよりもずっとセンスの良い、GUIがPCで実現され
Excel(最初はMac向けだった)Clalisdraw 等、目もくらむような
使いやすい、直感的に使い倒せて高機能のソフトが対応していた。
そのCPUを作っていたモトローラにいたせいもあって、
車内にはMacがたくさんあって、僕はそれを使い続けていた。
その縁もあって、マイクロソフトに転職したのだが、
その1990年辺りは、マイクロソフトにはWindows 3.0が
出るかどうかで、Windows2.Xは絵文字でGUIを無理に作ったような
とんでもなく粗末なものだった。
Windows3.0は見栄えこそ大きく改善したもの、
フリーズしまくる不安定さで、特にプリンタードライバーを
つかうとフリーズすることが多く、保存する前に
印刷しようとすると、それまでの作業を確実に
台無しにしてくれる、偉大なOSだった。
そして僕はMacで覚えたことをMacOSとExcelの知識を
Windows3.0と発のWindows版ExcelとなるVer.2.12の
テスティングに使うことになった。
Excelで見つけたバグの実に75%はWindowsに起因するものだった。
実質的に僕はWindowsのバグ出しをExcelでしていたのだ。
当時、Macに愛すら感じていた自分はとてつもない
裏切り行為をしているように自分が感じられて
切なかった。
その後、WindowsとMACがこれだけの栄枯盛衰を
繰り返すことも、Windowsの中身がDecのVAXのOS
VMSを作っていたデビッドカトラー達によって根本的に
作り替えられ。WindowsNTというそれまでより遥かに
安定したまともなOSになることも当時は知る由もなかった。
でも、一番予想がつかなかったのは、今52歳の僕が
全くの徒手空拳で、驚く程の未熟さのまま、
また何かをしなければいけないことなのです。
初めてMacに触った以上の衝撃を感じたのは
ネットスケープナビゲーターに触ってインターネットを
より身近に感じた時でした。
おそらく、コンピューターやインターネットによる
人間の生活の変化はまだまだ初期段階なのだろうとは
思っています。先を見てみたいし、できれば、それに
自分も関わりたいですが、どうもうもう、
ハードでもないどころか、ソフトでもなく、
それを利用したサービスや、コンテンツが世の中を
動かす要素が大きくなっていて、自分がともかく
書いたり、自分のWebsite作ったりくらいしか
自分ができることを、思いつかないのでした。
52歳でこんだけ未熟とは我がことながら驚いてます。