世界から猫が消えたなら ジーンするな。
これもタイトルで誤解していた本だった。
『世界から猫が消えたなら』
人生で大切なものは何かをわかりやすく、説得力をもって
教えてくれて、その例えに、愛猫を要素として物語を
紡ぎ出している。
この主人公も、家族で買っていた猫を4年間面倒見ている設定だった。
人生を何に投資すべきかまで考えさせられる小説だった。
猫って、自分勝手でいながら、人間の感情を驚く程正確に理解している。
そして、退屈も苛立ちもせずに、淡々と生きて、人間より短い生涯を
終えるから、自分の人生に何をすべきかまで考えさせられてしまった。
既に、コミック版、猫を主人公にした版、フォトブック版、映画化、その主題歌のDVD
まで発売されていた。
アマゾンでこの小説にわざわざ低評価のレビューを
書いている人もいるのでチラ見したけど、
何もわかってないらしい人が、批判したくなるのも猫のせいなのかね。
時間について、思い出について、愛について、これだけ深い内容をさらっと
書いて、読んだ側にそれと感じさせずに感動させる文章をかける
音楽プロデューサーがいるだけで、僕は恐れ入ってしまった。